無用の長物であった製煉所の大煙突
平成元年(1989)に操業停止となった製煉所を象徴するかのように孤高の大煙突が立っている。こ大煙突は溶鉱炉方式から反射炉に切り替える大正5年から着工された。反射炉の製煉処理能力は、日産350tとして、予算は当時約22万円であった。この時大煙突が建造された。同年2月から試験操業するが、大煙突の立上り付近の煙道で煙の詰まりが激しく、反射炉による熔鉱は失敗し大煙突はわずか2ヶ月程度で煙を吐かなくなった。
足尾町教育委員会・足尾町文化財調査委員会 発行 「足尾銅山の産業遺産」より