生まれたばかりの赤ちゃんには、安全で栄養価に優れたものを与えたいと考えます。母乳の代わりになる粉ミルクはその最もたるものでしょう。
1976年出されたWHO(世界保健機構)により人工乳の必須金属含有量について勧告によると、銅の含有量は100ml中40マイクログラムだそうですが、日本の粉ミルクは、100ml中3.1~7.2マイクログラムしか含んでいなかったそうです。もともと人間の母乳には、出産後1ヶ月あたりまでは、100ml中45マイクログラム程度ふくまれているそです。
なぜ日本だけ極端に少なかったというと、日本では銅が食品添加物として認められていなかった為、添加ができなかったそうです。
その後、小児科学会や新生児学会で銅欠乏症例が報告されるようになり、問題が注目されるようになりました。銅欠乏症は、貧血、発育不足、下痢、低体温、皮膚や毛髪の色素減少、骨病変などが症例としてあげられています。
こうした問題定義を受けて現厚生労働省に対し、銅および亜鉛の添加を認めるよう要請を出し、食品衛生調査会に諮り、1983年に認可に踏み切りました。その翌年から市場に登場することになりました。現在では、粉ミルクの銅添加量は100mg中320マイクログラム、わずかな量ですが、これによってかわいい赤ちゃんの成長を助けているそうです。