蛇口をひねれば水があふれんばかりに出てくる、あたたかいお湯もたくさん使える。本当に豊かな国に生まれました。
当たり前ですが、それぞれの家庭の蛇口まで水を運ぶ為には、水を送るパイプが不可欠です。蛇口から出てくる水やお湯は銅管を通ってきているかもしれません。銅管は給水管、給湯管として私たちの生活のライフラインを支えています。
日本でビルや家の配管に使用されたのが1923年の大阪医大病院で給湯用に用いられたのが最初のようです。水道用には、1932年に東京市水道局が、1937年には大阪市水道局が銅管を採用したそうです。
その後、銅管は、加工性に優れ、プレハブ化などにより施工性を高められることから、沢山の高層ビルの配管に用いられるようになりました。また一般のマンションでも幅広く使われるようになったそうです。
海外では配管といえば、銅管が常識で、アメリカでは、給水、給湯用配管のほぼすべてにおいて銅管が使用されているそうです。
スウェーデン、オランダ、イギリスなどのヨーロッパ諸国では、給水用配管の約90%、給湯用配管のほぼ全て銅管だそうです。日本では、給水用では少量ですが、給湯用ではほとんどの配管に銅管が用いらています。
世界中の国々で銅管が選ばれているのは優れた特徴が沢山あるからです。銅管は耐久性が高く、あの阪神・淡路大震災を経験した病院やホテルの銅管を調査したところ、損傷がなかったそうです。また、施工性が高く長持ちするのでトータルコストで考えると経済的なうえ、資源価値の高い銅はリサイクルとしても活用できて、なによりの特徴が抗菌効果で衛生的なのがメリットです。
銅の微量金属作用のはたらきで細菌などを抑える効果が分かっていますが、銅管の中で抗菌作用はどう働くのか(社)日本銅センターは、(財)東京顕微鏡院・食と環境の科学センターに委託して、銅管の抗菌効果を実験したそうです。
実験には、ポリブデン管、架橋ポリエチレン管、ポリエチレン管、硬質塩ビ管、塩ビライニング鋼管、ステンレス鋼管、銅管の7種類で、それぞれの管材に大腸菌を含む菌液を注入して数時間後の検査をしたそうです。
結果銅管には、大腸菌の生存数を低下させる効果が認められましたが、他の管材には同様の効果は見られませんでした。銅管は、他の金属や樹脂系の管材に比べ優れた抗菌効果があることを実証されたそうです。